開眼片足立ちは、目を開けたまま片足でどれだけ長く立っていられるかでバランスをみる測定です。評価の基準値ではなく、年齢・性別ごとの平均を載せています。65歳以上だけが対象です。この年齢では反復横とび・20mシャトルラン(または急歩)・立ち幅とびは測らず、代わりに3項目を測ります。この項目もその中に入っています。年齢別の平均をこのページで見比べられます。
このページでは、開眼片足立ちの平均を年齢・性別だけでなく、運動の頻度とスポーツクラブに入っているかで分けて載せています。自分の記録を入れて位置を出すこともできます。出典はスポーツ庁「体力・運動能力調査」令和7年度(2026年10月11日公表)で、2026年10月14日に結果の一覧ページを確かめた時点の最新の年度です。
開眼片足立ちの年齢別の平均一覧表(男女・全体・秒)
スポーツ庁「体力・運動能力調査」の、年齢ごとの男性・男子と女性・女子の平均値を、運動の頻度などで分ける前の全体で、横に並べた一覧表です。学校の評価基準や得点表ではなく、調査で測った人の平均値です。
測り直す時期: 比べている平均は、スポーツ庁が毎年行う調査の結果で、新しい年度の数値が出ると入れ替わります。何週間あけて測るかは、新体力テスト実施要項に定めがないため、ここでは示しません。同じ測り方でそろえて残すと前回との差を見られるので、自分の記録のページで保存した日を確かめられます。
同じ年齢の全項目の平均は、60代・70代のページで並べて見られます。
開眼片足立ちはどう測られているか
この調査の開眼片足立ちは、新体力テストのやり方で測っています。2回行って、よい方をとります(1回目が120秒なら2回目は行いません)。最長120秒で打ち切ります。記録は秒未満を切り捨てます。自分の記録と見くらべるときは、同じ測り方かどうかを確かめてください(新体力テスト実施要項)。
最長120秒で打ち切りますので、120秒に達した人は、それ以上立てていられたとしても同じ120秒として記録されます。上位◯%や偏差値は、公表されている平均・標準偏差から正規分布を仮定して計算する近似です。
標準偏差は、記録が平均のまわりにどれくらい散らばっているかを表す値です。値が大きいほど、人によって記録の差が大きいことを表します。
120秒に達した人が実際にどれだけいるかは公表されていないため、自分の記録が120秒だったときに出る「上位◯%」は、実際に120秒だった人の割合そのものではありません。本当は120秒より長く立てた人も、120秒の人と同じ扱いでまとめて計算している、ということです。
65歳以上では、測る前に日常生活活動テスト(ADL・12問)を行います。その合計点によって、上体起こし・開眼片足立ち・10m障害物歩行・6分間歩行を実施しないことがあります(合計12点以下は実施できない、24点未満は慎重な検討を要する、と新体力テスト実施要項にあります)。公表されている平均は、実施した人の記録です。実施できなかった人は入っていません。
開眼片足立ちの記録べつ、同じ年齢・性別の中での位置
自分の記録が20秒・40秒・60秒・90秒だったときに、同じ性別・年齢の人の中で上位何%にあたるかを、公表されている平均と標準偏差から求めた早見表です。小さい数字ほど上にいます。
| 年齢・性別 | 20秒 | 40秒 | 60秒 | 90秒 | 平均 ±標準偏差 | 0秒を下回る計算になる割合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 65〜69歳男性 | 上位94% | 上位85% | 上位71% | 上位44% | 83.30秒 ±41.32 | 2% |
| 65〜69歳女性 | 上位93% | 上位85% | 上位71% | 上位43% | 82.84秒 ±41.58 | 2% |
| 70〜74歳男性 | 上位88% | 上位76% | 上位59% | 上位33% | 70.30秒 ±43.42 | 5% |
| 70〜74歳女性 | 上位87% | 上位75% | 上位58% | 上位31% | 69.06秒 ±43.34 | 6% |
| 75〜79歳男性 | 上位81% | 上位67% | 上位48% | 上位23% | 58.33秒 ±42.89 | 9% |
| 75〜79歳女性 | 上位81% | 上位65% | 上位47% | 上位22% | 56.72秒 ±42.31 | 9% |
読み方の例です。同じ60秒でも、年齢が上がるほど平均が短くなるので位置は上に動きます。男性なら、65〜69歳では上位71%、75〜79歳では上位48%。女性なら、65〜69歳では上位71%、75〜79歳では上位47%です。順位は記録の長さだけでなく、比べる年齢・性別で決まるため、自分と同じ区分の行を見てください。
標準偏差が平均の半分ほどあるため、正規分布を当てはめると、記録が0秒を下回る計算になる人が出ます。実際の記録は0秒より小さくならないので、右端の列の割合は、近似が実際の分布とずれている大きさの目安です。この割合が大きい区分ほど、長く立てない側の順位はずれやすく、数字は目安として読んでください。120秒で記録を打ち切る項目では、上側の順位も同じようにずれます。表の数字は当サイトが公表データから計算した近似で、調査の公表値ではありません。
介護保険の総合事業を使うかどうかを判断する「基本チェックリスト」にも、運動器の機能について尋ねる質問があります(新体力テストとは別の制度・別の基準です)。制度の読み方は親の介護の準備ガイドで確認できます。
開眼片足立ちの測り方と、終了の条件
公表されている開眼片足立ちの平均は、次の決まりで測った記録です(新体力テスト実施要項の65歳~79歳対象)。
- 姿勢: 両手を腰に当て、支持する足の膝を伸ばし、もう一方の足を前に挙げます。挙げた足は支持する足に触れない姿勢です。
- 終わりになる場合: 挙げた足が支持する足や床に触れたとき、支持する足の位置がずれたとき、腰に当てた手が片方でも腰から離れたとき、の3つです。
- どちらの足で立つか: 左右で片足立ちを行い、どちらの足が立ちやすいかを確かめて、支持する足を決めます。
- 計り始め: 「始め」ではなく「片足を挙げて」の合図で片足立ちになった時点から計るのがよい、と実施要項にあります。「始め」の合図だけでバランスを崩す人がいるためです。
- 回数と記録: 2回行ってよいほうを記録し、秒未満は切り捨て、最長120秒で打ち切ります。
自分の記録を公表値と見くらべるときは、どの動きで「終わり」としたか、計り始めをいつにしたかが同じかどうかで、数字の意味が変わります。実施要項は、測るときの場所についても、滑らない床で行うこと、周りに物を置かないこと、段差や傾斜を避けることを挙げています。
65歳以上では、測る前の日常生活活動テスト(ADL)の問1(休まずに歩ける時間)・問5(正座の姿勢からの立ち上がり)・問6(目を開けて片足で何秒立っていられるか)の3つすべてで、一番目の選択肢(5~10分程度・できない・できない)を選んだ場合、開眼片足立ちは実施不可能と実施要項に書かれています。つまり、公表されている平均は、この段階を通った人の記録です。
閉眼(目を閉じた)片足立ちと、80歳以上について
このページの数字は、目を開けたまま立つ開眼片足立ちだけです。目を閉じて立つ閉眼片足立ちは、このサイトが使っているスポーツ庁の統計数値表(令和7年度体力・運動能力調査)に項目として載っていないため、平均も分布も載せていません。また、同じ統計数値表の年齢区分は79歳までなので、80歳以上の開眼片足立ちの平均も載せていません。開眼と閉眼は別の測定なので、自分の閉眼の記録をこのページの数字と見比べることはできません。
運動しない人との差は、何歳から開くか
「ほとんど毎日(週に3日以上)」運動する人と「しない」人の平均の差(秒)を、公表された平均の引き算で並べました。差は区分ごとに大きさが違い、標本数が100人未満の区分(*)はぶれが大きい点に注意してください。
| 年齢・性別 | 全体 | ほとんど毎日 | しない | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 65〜69歳男性 | 83.30 | 86.23 226人 | 71.70 136人 | 14.5秒 |
| 70〜74歳男性 | 70.30 | 76.42 283人 | 55.83 116人 | 20.6秒 |
| 75〜79歳男性 | 58.33 | 59.16 313人 | 54.97 89人 * | 4.2秒 |
| 65〜69歳女性 | 82.84 | 86.89 239人 | 75.24 109人 | 11.7秒 |
| 70〜74歳女性 | 69.06 | 77.45 270人 | 58.12 92人 * | 19.3秒 |
| 75〜79歳女性 | 56.72 | 62.43 280人 | 44.28 82人 * | 18.1秒 |
この差は、運動している人と、していない人の平均をくらべた結果で、運動を始めたら記録が延びる大きさを示すものではありません。運動できる体の状態の人ほど習慣が続く、という向きも含まれます。自分と同じ年齢・性別の行を、上の早見表と合わせて見てください。
高齢期の開眼片足立ちの平均(運動の頻度べつ)
「全体」は調査の公表値で、その右の4列が、運動の頻度で分けた平均です。
男性
- 全体
- ほとんど毎日
- しない
| 年齢 | 全体 | ほとんど毎日 週に3日以上 | ときどき 週に1〜2日くらい | ときたま 月に1〜3日くらい | しない |
|---|---|---|---|---|---|
| 65〜69歳 | 83.30 | 86.23 ±40.90 / 226人 | 87.37 ±40.33 / 341人 | 80.04 ±42.97 / 138人 | 71.70 ±40.80 / 136人 |
| 70〜74歳 | 70.30 | 76.42 ±43.13 / 283人 | 70.56 ±43.42 / 355人 | 69.98 ±44.79 / 131人 | 55.83 ±40.97 / 116人 |
| 75〜79歳 | 58.33 | 59.16 ±43.24 / 313人 | 59.39 ±43.65 / 370人 | 54.59 ±40.60 / 104人 | 54.97 ±43.02 / 89人 * |
女性
- 全体
- ほとんど毎日
- しない
| 年齢 | 全体 | ほとんど毎日 週に3日以上 | ときどき 週に1〜2日くらい | ときたま 月に1〜3日くらい | しない |
|---|---|---|---|---|---|
| 65〜69歳 | 82.84 | 86.89 ±40.39 / 239人 | 86.14 ±39.80 / 402人 | 74.49 ±42.35 / 135人 | 75.24 ±46.27 / 109人 |
| 70〜74歳 | 69.06 | 77.45 ±42.36 / 270人 | 68.31 ±43.15 / 413人 | 63.06 ±42.56 / 104人 | 58.12 ±43.21 / 92人 * |
| 75〜79歳 | 56.72 | 62.43 ±43.16 / 280人 | 56.67 ±41.58 / 412人 | 52.31 ±41.30 / 95人 * | 44.28 ±39.92 / 82人 * |
高齢期の開眼片足立ちの平均(スポーツクラブの有無べつ)
20歳以上の調査票では、スポーツクラブへの所属を聞いています(運動部という選択肢はありません)。
男性
| 年齢 | 全体 | 所属している | 所属していない |
|---|---|---|---|
| 65〜69歳 | 83.30 | 88.02 ±40.15 / 220人 | 81.77 ±41.76 / 617人 |
| 70〜74歳 | 70.30 | 76.17 ±41.85 / 241人 | 67.92 ±44.03 / 639人 |
| 75〜79歳 | 58.33 | 58.91 ±43.28 / 256人 | 57.98 ±43.12 / 615人 |
女性
| 年齢 | 全体 | 所属している | 所属していない |
|---|---|---|---|
| 65〜69歳 | 82.84 | 87.12 ±39.90 / 320人 | 80.58 ±42.30 / 570人 |
| 70〜74歳 | 69.06 | 72.59 ±42.42 / 373人 | 66.57 ±43.68 / 498人 |
| 75〜79歳 | 56.72 | 58.18 ±41.02 / 373人 | 55.73 ±43.29 / 484人 |
±は標準偏差、人数は標本数です。* は標本数が100人未満で、数字のぶれが大きい区分です。「—」の欄は、その年齢の調査に含まれていない項目です。表が画面に収まらないときは、左右に動かすと続きの列が見られます(先頭の列は固定されます)。
開眼片足立ちの、運動の習慣べつの平均の差
高齢期(65〜79歳・男性)では、平均が、週3〜4日以上運動する人とまったくしない人で標準偏差の0.31個分、スポーツクラブに入っている人と入っていない人で0.12個分離れています。
差があっても、区分どうしは重なっています。
高齢期(65〜79歳)でまったく運動しない人の36.4%が、週3〜4日以上運動する人の平均を超えています。
どの項目でどれだけ重なるかは差の重なりにまとめています。
同じことを順位で言い直すと、こうなります。
高齢期(65〜79歳)で開眼片足立ちが公表平均ちょうどの人は、週3〜4日以上運動する人の中では上位54%、まったくしない人の中では上位41%(13ポイントの違い)。
上位◯%は、その区分の中で自分より上にいる人の割合で、小さいほど上です。
開眼片足立ちと同じ年齢層で測る項目のうち、運動の頻度による平均の差が大きいのは上体起こし(0.69個分)、6分間歩行(0.67個分)、10m障害物歩行(0.47個分)です。差は、いちばん多い区分とまったくしない区分の平均の差を標準偏差で割った、年齢区分・男女の平均です。
この差は、いま運動している人と、していない人をくらべた結果です。同じ人を追いかけた調査ではないので、運動を始めればこの差のぶん記録が動く、という意味にはなりません。記録が高い人ほど運動を続けやすい、という向きもありえます。
この値は当サイトの計算で、調査の公表値ではありません。項目ごとの比較は運動頻度で何が変わるかと運動部・スポーツクラブで何が変わるかにまとめています。
開眼片足立ちは、男女でどれだけ違うか
同じ年齢の男女で、開眼片足立ちの平均は高齢期(65〜79歳)で標準偏差の0.03個分離れています(男性のほうが高いという向きです)。このサイトが記録を必ず同じ性別の中で比べているのは、この差があるためです。全項目の比較と年齢による変化は男女の差にあります。
開眼片足立ちは年齢とともにどう変わるか
この調査に載っている区分では、いちばん若い区分が最も高い値で、年齢が上がるほど下がります。男性は65〜69歳の83.30秒から75〜79歳の58.33秒へ、女性は65〜69歳の82.84秒から75〜79歳の56.72秒へと変わります。年齢ごとの平均は年齢べつの平均に全項目まとめてあります。
同じ年齢層の全項目をまとめて見る
開眼片足立ちだけでなく、その年齢層で測る項目を一度に見られます(学年・年齢区分べつ、運動の頻度べつ・運動部べつ)。
学校の結果票の項目名から探すときは、結果票の項目名と当サイトの項目の対応表があります。
ほかの切り口でくらべる
ほかの切り口では、年度(令和6年度と令和7年度)による平均の違い、1日の運動・スポーツ実施時間べつの平均も比べられます。
次に測る種目
開眼片足立ちと同じ年齢で測られている近い種目です。
- 10m障害物歩行の年齢別平均(65〜79歳)
- 6分間歩行の年齢別平均(65〜79歳)
- 握力の年齢別平均(6〜79歳)
ほかの測定項目
- 握力6〜79歳・kg
- 上体起こし6〜79歳・回
- 長座体前屈6〜79歳・cm
- 反復横とび6〜64歳・点
- 20mシャトルラン6〜64歳・回
- 立ち幅とび6〜64歳・cm
- 50m走6〜19歳・秒・小さいほど速い
- ボール投げ6〜19歳・m
- 10m障害物歩行65〜79歳・秒・小さいほど速い
- 6分間歩行65〜79歳・m
- 持久走・急歩12〜64歳・秒・小さいほど速い
自分の開眼片足立ちの記録で位置を調べると、上位◯%と偏差値も添えて出します。求め方は出典とデータについてにまとめています。
同じ70歳で次に測る項目
開眼片足立ちのあとに、同じ年齢で測られている別の項目でも位置を出せます。
出典:「体力・運動能力調査」(スポーツ庁)令和7年度、2026年10月11日公表
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1421920_00015.htm(2026年10月14日に利用)
統計数値表の必要な区分を抽出して整形しています。上位何%かの表示と、標準偏差の何個分かという値は当サイトの計算値です。