年代が上がると、どの項目から平均が下がるのか

スポーツ庁「体力・運動能力調査」令和6年度の公表データから

年代ごとの平均を、20〜24歳の平均を100としたときの数字に直して並べました。7項目あります。どの項目も同じように下がるわけではありません。

20〜24歳を100とすると、60〜64歳はいくつか

20〜24歳からの下がり幅

男性女性
33%
42%
23%
23%
24%
20%
19%
10%
6%
5%

棒が長いほど、20〜24歳から下がっている幅が大きいことを表します。

いちばん下がるのは20mシャトルランで、60〜64歳の平均は男性45・女性46です(55%・54%下がっています)。いちばん下がらないのは握力で、男性94・女性95でした。同じ年代をくらべても、項目によってここまで違います。

持久走・急歩は記録が秒なので、数字が大きいほど遅いという意味になります。20〜24歳を100とすると60〜64歳は男性107・女性103で、7%・3%長くかかっています。向きが逆なので、下がり幅の棒には入れていません。

ここに出したのは、年代のちがう別の人たちの平均をくらべた結果です。同じ人を何年も追いかけた調査ではないので、いま20代の人がこの通りに下がっていく、という意味にはなりません。年代によって、だれが測りに来ているかも違います。

20mシャトルランと持久走・急歩はどちらか一方を選んで測る選択実施の項目です。どちらも、それを選んだ人だけが載っています。どれだけ選ばれなかったかは20mシャトルランのページ持久走・急歩のページに書いています。

60〜64歳のうち、20〜24歳の平均を超えるのは何%か

平均が下がっても、記録の散らばりは年代をまたいで重なります。60〜64歳の人のうち、20〜24歳の平均を超えるのが何%かを出しました。

60〜64歳のうち、20〜24歳の平均を超える割合

男性女性
30.0%
39.8%
32.7%
36.8%
21.9%
30.6%
5.4%
6.6%
2.3%
5.9%
1.6%
4.6%

棒が長いほど、年代のあいだの重なりが大きいことを表します。

持久走・急歩では男性の30.0%、女性の39.8%が20〜24歳の平均を超えています。年代で二つに分かれるわけではありません。いっぽう20mシャトルランは男性0.9%・女性0.9%で、年代のあいだがほとんど重なりません。どの項目の話をしているかで、重なり方はまったく違います。

この割合は、各区分の平均値と標準偏差から正規分布を仮定して計算した近似です。調査が公表しているのは標本数・平均値・標準偏差までで、実際の分布のかたちは公表されていません(差の重なりに同じ計算を運動の習慣で出しています)。

男性の年代べつの平均(20〜24歳=100)

年代 握力
44.68kg
上体起こし
28.62回
長座体前屈
44.94cm
反復横とび
55.43点
20mシャトルラン
71.30回
立ち幅とび
226.35cm
持久走・急歩
702.20秒
20〜24歳100100100100100100100
25〜29歳103989898939898
30〜34歳1049496948395100
35〜39歳1029092918093102
40〜44歳1028387877389103
45〜49歳1018087856587104
50〜54歳997685825785104
55〜59歳977283794981106
60〜64歳946781764577107
65〜69歳885679
70〜74歳845177
75〜79歳794475

項目名の下は20〜24歳の平均です。「—」はその年代で調査の対象になっていない項目です。女性の表も同じ読み方です。表が画面に収まらないときは、左右に動かすと続きの列が見られます(先頭の列は固定されます)。

女性の年代べつの平均(20〜24歳=100)

年代 握力
27.22kg
上体起こし
21.18回
長座体前屈
45.59cm
反復横とび
46.29点
20mシャトルラン
38.16回
立ち幅とび
167.66cm
持久走・急歩
532.51秒
20〜24歳100100100100100100100
25〜29歳102959899919999
30〜34歳1038994947995101
35〜39歳1038193907291102
40〜44歳1047690886689101
45〜49歳1027289876186102
50〜54歳1006891855884103
55〜59歳976290835482102
60〜64歳955890804677103
65〜69歳934988
70〜74歳884586
75〜79歳833985

75〜79歳まで数字があるのは3項目です

75〜79歳まで測っているのは握力・上体起こし・長座体前屈で、ほかの項目は60〜64歳までです。75〜79歳の平均は、握力が男性79・女性83、上体起こしが男性44・女性39、長座体前屈が男性75・女性85でした。

同じ3項目でも、残り方はそろいません。75〜79歳では、男性では握力(79)と上体起こし(44)で35の開き、女性では長座体前屈(85)と上体起こし(39)で47の開きがあります。

65歳以上では、測る前に日常生活活動テスト(ADL・12問)を行います。その合計点によって、上体起こし・開眼片足立ち・10m障害物歩行・6分間歩行を実施しないことがあります(合計12点以下は実施できない、24点未満は慎重な検討を要する、と新体力テスト実施要項にあります)。公表されている平均は、実施した人の記録です。実施できなかった人は入っていません。

20歳以上は、職場や地域の集まりで測っています

とくに20歳以上は、職場や地域の集まりで測っています。テストを受けられる人が集まっているぶん、国全体の平均より高く出ている可能性があります。年代が変われば、集まりの中身も変わります。年代のあいだの差には、体力の変わり方だけでなく、だれが測りに来ているかの違いも混じります。

年代ごとの中身を見る

年齢べつの平均をそのまま見る

出典:「体力・運動能力調査」(スポーツ庁)令和6年度、2025年10月7日公表
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1421920_00012.htm(2026年9月12日に利用)

公表されている統計数値表から必要な区分を抽出し、当サイトで扱いやすい形へ整形しました。数値そのものは改変していません。標準偏差の何個分かという値は、当サイトが上記データから計算したもので、調査の公表値ではありません。