体力測定の男女差(年齢別の平均の差)

スポーツ庁「体力・運動能力調査」令和7年度の公表データから

ジムの棚に置かれたダンベルとケトルベル

このサイトは、入れた記録を必ず同じ性別の中で比べています。男女をまとめた平均と見くらべても、自分の位置は分からないからです。では、どれだけ違うのか。同じ年齢の男女で平均が標準偏差の何個分離れているかを、11項目について出しました。

標準偏差は、記録が平均のまわりにどれくらい散らばっているかを表す値です。値が大きいほど、人によって記録の差が大きいことを表します。

このページが答えるのは、同じ年齢で男女の平均がどれだけ違うか、です。年代による変化は年代と落ち方、運動の習慣による差は運動の頻度のページで比べます。

握力の男女差が開き始める年齢(13歳)

6歳から12歳までは、握力の男女差はほとんどありません。6歳で+0.35、9歳で+0.22、12歳で+0.46です。ところが13歳で+1.09、14歳で+1.62、16歳で+2.05と、数年のあいだに大きく開きます。

-0.9 0.5 1.9 3.3 0(差がない) 6 9 12 15 18 25 40 55 70 歳 標準偏差の何個分

縦軸は、同じ年齢の男女で平均が標準偏差の何個分離れているかです。0より上は男子・男性のほうが、0より下は女子・女性のほうが記録が高いことを表します。なぜこの形になるのかは、この調査の数字からは分かりません。

差が大きい項目と、ほとんど差がない項目

小中高生と大人それぞれについて、年齢区分ごとの差を平均したものです。大人は20〜64歳で計算しています。50m走・ボール投げは19歳以下だけの項目です。

小中高生(6〜19歳)大人(20〜64歳)
+1.32
+2.26
+1.27
+1.12
+2.88
+1.10
+1.37
+0.80
+1.09
+0.64
+1.31
-0.17
-0.17

縦の細い線が0(差がない)です。右へ伸びていれば男子・男性のほう、左へ伸びていれば女子・女性のほうが記録が高いことを表します。

この値は当サイトの計算で、調査の公表値ではありません。差がいちばん大きいのは、小中高生ではボール投げ(標準偏差1.58個分)、大人では握力(同2.88個分)です。

20mシャトルランは持久走・急歩との選択実施で、選んだ人だけが載っています。20mシャトルランのページにどれだけ選ばれなかったかを書いています。

男女の差も、二つに分かれるという意味ではありません。同じ年齢で、女子・女性のうち男子・男性の平均を超えるのは、小中高生で平均21.8%、大人(20〜79歳)で平均19.0%です(全項目・全年齢をならした割合)。項目と年齢で大きく違うので、下の一覧で確かめてください。

高齢期(65〜79歳)だけで測る3項目

65歳以上は、反復横とび・20mシャトルラン(または急歩)・立ち幅とびに代えて開眼片足立ち・10m障害物歩行・6分間歩行を測ります。測る年齢が違うので、上の図とは分けています。

運動の習慣とくらべると、どちらが大きいか

ここまでの値と、「ほとんど毎日」と「しない」の差を、同じものさしで並べてみます。どちらも標準偏差の何個分かで出しているので比べられます。

小中高生(6〜19歳)では8項目のうち、上体起こし・長座体前屈・反復横とび・20mシャトルランの4つで、運動の習慣による差のほうが男女の差より大きくなります。大人(20〜64歳)では6項目のうち、長座体前屈の1つで、運動の習慣による差のほうが男女の差より大きくなります。

それでもこのサイトが記録を必ず同じ性別の中で比べるのは、どちらが大きいかが項目と年齢で入れ替わるからです。性別をまとめてしまうと、入れ替わりごと見えなくなります。

運動の習慣による差は運動頻度で何が変わるかにまとめています。どちらの値も当サイトが公表データから計算したもので、調査の公表値ではありません。男女で条件が違う項目は、男女の差を出さないのでここでも扱いません。

長座体前屈は、女子・女性のほうが高くなります

ここで扱っている11項目のうち、0より下にあるのは長座体前屈だけです。

長座体前屈は、小中高生では標準偏差0.17個分、20〜64歳では標準偏差0.17個分、女子・女性のほうが高いという結果です。幅がいちばん大きいのは11歳で、標準偏差0.58個分でした。ただし全年齢でそうなるわけではなく、15歳・16歳・17歳・18歳・19歳・25〜29歳・35〜39歳では男子・男性のほうがわずかに高くなります(いちばん大きい区分でも標準偏差0.18個分)。

つまり、長座体前屈は男女をまとめた平均と見くらべると、女性は自分の位置を低く、男性は高く見積もることになります。長座体前屈のページでは、年齢と運動の習慣べつの平均を載せています。

持久走・急歩は、このページでは扱いません

持久走・急歩は、男女で走る(歩く)距離が違います(男子・男性は1500m、女子・女性は1000m。新体力テスト実施要項)。条件が違うものを並べても、男女の差を見たことにはなりません。この項目の平均は持久走・急歩のページにあります。

年齢べつ・項目べつの男女差の一覧

行が年齢、列が測定項目です。数字は標準偏差の何個分かで、プラスなら男子・男性、マイナスなら女子・女性のほうが記録が高いことを表します。平均値そのものは年齢べつの一覧にあります。

6〜17歳の数字は、公立の学校で測ったものです(私立は入っていません)。18歳・19歳は、高等専門学校・短期大学・大学の学生と定時制高校の18歳の数字です。働いている人や進学していない人は入っていません。測った人の範囲は、出典とデータについての「誰を測った数字か」で説明しています。

小中高生(6〜19歳)

小中高生(6〜19歳)
年齢握力上体起こし長座体前屈反復横とび20mシャトルラン立ち幅とび50m走ボール投げ
6歳+0.35+0.20-0.24+0.21+0.40+0.55+0.45+1.05
7歳+0.22+0.09-0.45+0.20+0.58+0.53+0.41+1.17
8歳+0.34+0.20-0.51+0.27+0.64+0.55+0.50+1.25
9歳+0.22+0.23-0.42+0.34+0.68+0.55+0.49+1.34
10歳+0.19+0.38-0.44+0.38+0.67+0.45+0.44+1.35
11歳+0.02+0.27-0.58+0.45+0.71+0.52+0.41+1.33
12歳+0.46+0.61-0.22+0.67+0.92+0.76+0.78+1.36
13歳+1.09+0.88-0.13+1.04+1.28+1.35+1.38+1.58
14歳+1.62+0.91-0.01+1.11+1.58+1.77+1.81+1.78
15歳+1.88+0.99+0.04+1.16+1.49+2.05+2.04+1.90
16歳+2.05+0.96+0.13+1.21+1.53+2.12+2.09+1.92
17歳+2.17+1.11+0.18+1.26+1.60+2.30+2.25+1.97
18歳+2.47+1.06+0.10+1.31+1.46+2.41+2.38+2.12
19歳+2.60+1.11+0.15+1.62+1.87+2.54+2.43+2.03

大人(20〜79歳)

大人(20〜79歳)
年齢握力上体起こし長座体前屈反復横とび20mシャトルラン立ち幅とび開眼片足立ち10m障害物歩行6分間歩行
20〜24歳+2.68+1.20-0.08+1.19+1.56+2.31———
25〜29歳+2.85+1.34+0.01+1.33+1.68+2.46———
30〜34歳+2.92+1.47-0.07+1.31+1.65+2.44———
35〜39歳+2.87+1.52+0.06+1.28+1.58+2.44———
40〜44歳+2.87+1.43-0.14+1.16+1.51+2.30———
45〜49歳+2.92+1.28-0.15+1.06+1.36+2.27———
50〜54歳+2.94+1.25-0.28+0.84+1.11+2.09———
55〜59歳+2.96+1.20-0.40+0.85+0.99+2.09———
60〜64歳+2.90+1.13-0.44+0.77+0.92+1.90———
65〜69歳+2.76+0.93-0.55———+0.01+0.62+0.36
70〜74歳+2.63+0.85-0.50———+0.03+0.52+0.41
75〜79歳+2.55+0.65-0.44———+0.04+0.62+0.46

表が画面に収まらないときは、左右に動かすと続きの列が見られます(先頭の列は固定されます)。

「—」の欄は、その年齢の調査に含まれていない項目です。50m走、10m障害物歩行、持久走・急歩は記録が小さいほど速いため、他の項目と向きをそろえてあります(プラスなら男子・男性のほうが速い)。

年代の区切りべつに見る男女差(項目ごと)

行が測定項目、列が小学生から70代までの区切りです。数字は、その区切りに入る年齢区分の男女差(標準偏差の何個分か)を平均したもので、プラスなら男子・男性、マイナスなら女子・女性のほうが記録が高いことを表します。行は、どこかの区切りでいちばん大きく開く値の大きい順です。どの項目が、どの年代で開くかを見るための表です。

年代の区切りべつに見る男女差(項目ごと)
測定項目小学生中学生15〜19歳20代30代40代50代60代70代
握力+0.22+1.06+2.23+2.76+2.90+2.89+2.95+2.90—
立ち幅とび+0.53+1.29+2.28+2.38+2.44+2.29+2.09+1.90—
50m走+0.45+1.32+2.24——————
ボール投げ+1.25+1.57+1.99——————
20mシャトルラン+0.61+1.26+1.59+1.62+1.61+1.44+1.05+0.92—
上体起こし+0.23+0.80+1.05+1.27+1.50+1.35+1.22+1.13—
反復横とび+0.31+0.94+1.31+1.26+1.30+1.11+0.85+0.77—
10m障害物歩行———————+0.62+0.57
長座体前屈-0.44-0.12+0.12-0.04-0.00-0.14-0.34-0.44—
6分間歩行———————+0.36+0.43
開眼片足立ち———————+0.01+0.03

—は、その区切りでは調査で測っていない項目、またはこのページの差の計算に使っていない年齢です(65〜79歳で入れ替わる項目以外は、20〜64歳の値だけを使います)。

60代の列は、65〜79歳で入れ替わる項目では65〜69歳、それ以外の項目では60〜64歳の値です。50m走、10m障害物歩行、持久走・急歩は記録が小さいほど速いため、他の項目と向きをそろえてあります(プラスなら男子・男性のほうが速い)。この値は当サイトが公表データから計算したもので、調査の公表値ではありません。

運動部・スポーツクラブの所属べつに見る、小中高生の男女差

行が測定項目、列が校種と所属(所属している・所属していない)です。数字は、同じ所属の男子と女子の平均の差を標準偏差の何個分かで出し、その校種に入る年齢で平均したものです。プラスなら男子、マイナスなら女子のほうが記録が高いことを表します。上の表の全体の値は所属を分けずに出しているので、この表の値とは一致しません。

小中高生の調査票では、運動部だけでなく、地域のスポーツクラブに入っている人もふくみます。

運動部・スポーツクラブの所属べつに見る、小中高生の男女差
測定項目小学生・所属している小学生・所属していない中学生・所属している中学生・所属していない高校生・所属している高校生・所属していない
握力+0.26+0.09+1.05+0.83+2.09+1.87
上体起こし+0.23+0.06+0.68+0.68+0.97+0.88
長座体前屈-0.46-0.47-0.17-0.18+0.05-0.00
反復横とび+0.31+0.18+0.87+0.70+1.22+1.01
20mシャトルラン+0.65+0.41+1.18+1.15+1.59+1.41
立ち幅とび+0.50+0.44+1.25+1.10+2.14+2.08
50m走+0.47+0.29+1.21+1.37+2.05+2.14
ボール投げ+1.33+1.06+1.54+1.29+2.03+1.73

男女の差が所属で広がるか縮むかを見る表です。男子と女子で、入っている運動部の種類や入っている割合が違うため、所属が男女差の原因になっている、という意味にはなりません。50m走、10m障害物歩行、持久走・急歩は記録が小さいほど速いため、他の項目と向きをそろえてあります(プラスなら男子のほうが速い)。この値は当サイトが公表データから計算したもので、調査の公表値ではありません。

男女差のよくある質問

男女の平均は、なぜ分けて比べるのですか

同じ年齢でも男女で平均が離れている項目があり、男女をまとめた平均と見くらべても自分の位置は分かりません。このサイトは記録を必ず同じ性別の中で比べています。

女子・女性のほうが平均の高い項目はありますか

長座体前屈は、男女をならすと女子・女性のほうが高くなります。なぜそうなるかは、この調査の数字からは分かりません。

男女差は、何歳から開きますか

項目によります。握力は12歳までほとんど差がなく、13歳から開きます。ほかの項目の年齢ごとの差は、ページ内の一覧にあります。

持久走・急歩の男女差が載っていないのはなぜですか

男女で走る(歩く)距離が違い、条件が違うものを並べても男女の差を見たことにならないためです。この項目の平均は、項目ごとのページにあります。

自分の記録は、同じ性別の中でどのあたりですか

同じ年齢・性別で、運動の習慣が同じ人の分布の中での位置を、自分の記録を入れて出せます。

平均ではなく、上位25%・50%・75%にあたる記録の目安は上位25%・50%・75%の記録の目安に、項目と年代ごとに載せています。

自分の記録を入れて位置を出す

条件を選ぶと、同じ条件の人の中での位置を出す画面が開きます。結果を出したあと、記録を残せます。残した値は端末の中だけにあり、外へは送りません。

握力の男子・女子それぞれの平均(kg)は、握力の年齢別の平均一覧表(男女・全体)で、年齢ごとに確かめられます。

同じ条件で見くらべる

出典:「体力・運動能力調査」(スポーツ庁)令和7年度、2026年10月11日公表
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1421920_00015.htm(2026年10月14日に利用)

統計数値表の必要な区分を抽出して整形しています。上位何%かの表示と、標準偏差の何個分かという値は当サイトの計算値です。