男女で体力測定の平均はどれだけ違うか

スポーツ庁「体力・運動能力調査」令和6年度の公表データから

このサイトは、入れた記録を必ず同じ性別の中で比べています。男女をまとめた平均と見くらべても、自分の位置は分からないからです。では、どれだけ違うのか。同じ年齢の男女で平均が標準偏差の何個分離れているかを、11項目について出しました。

握力の男女差は、12歳を境に開きます

6歳から11歳までは、握力の男女差はほとんどありません。6歳で+0.25、9歳で+0.23、11歳で-0.01と、女子のほうがわずかに高くなる年齢もあります。ところが12歳で+0.52、13歳で+0.96、15歳で+1.94と、数年のあいだに大きく開きます。

-1.0 0.5 2.0 3.5 0(差がない) 6 9 12 15 18 25 40 55 70 標準偏差の何個分

縦軸は、同じ年齢の男女で平均が標準偏差の何個分離れているかです。0より上は男子・男性のほうが、0より下は女子・女性のほうが記録が高いことを表します。なぜこの形になるのかは、この調査の数字からは分かりません。

差が大きい項目と、ほとんど差がない項目

小中高生と大人それぞれについて、年齢区分ごとの差を平均したものです。大人は20〜64歳で計算しています。50m走・ボール投げは19歳以下だけの項目です。

小中高生(6〜19歳)大人(20〜64歳)
+1.31
+2.31
+1.25
+1.06
+2.94
+1.06
+1.37
+0.76
+1.09
+0.62
+1.36
-0.21
-0.19

縦の細い線が0(差がない)です。右へ伸びていれば男子・男性のほう、左へ伸びていれば女子・女性のほうが記録が高いことを表します。

この値は当サイトが公表データから計算したもので、調査の公表値ではありません。差がいちばん大きいのは、小中高生ではボール投げ(標準偏差1.55個分)、大人では握力(同2.94個分)です。

高齢期(65〜79歳)だけで測る3項目

65歳以上は、反復横とび・20mシャトルラン(または急歩)・立ち幅とびに代えて開眼片足立ち・10m障害物歩行・6分間歩行を測ります。測る年齢が違うので、上の図とは分けています。

運動の習慣とくらべると、どちらが大きいか

ここまでの値と、「ほとんど毎日」と「しない」の差を、同じものさしで並べてみます。どちらも標準偏差の何個分かで出しているので比べられます。

小中高生(6〜19歳)では8項目のうち、上体起こし・長座体前屈・反復横とび・20mシャトルランの4つで、運動の習慣による差のほうが男女の差より大きくなります。大人(20〜64歳)では6項目のうち、長座体前屈の1つで、運動の習慣による差のほうが男女の差より大きくなります。

それでもこのサイトが記録を必ず同じ性別の中で比べるのは、どちらが大きいかが項目と年齢で入れ替わるからです。性別をまとめてしまうと、入れ替わりごと見えなくなります。

運動の習慣による差は運動頻度で何が変わるかにまとめています。どちらの値も当サイトが公表データから計算したもので、調査の公表値ではありません。男女で条件が違う項目は、男女の差を出さないのでここでも扱いません。

長座体前屈・開眼片足立ちは、女子・女性のほうが高くなります

ここで扱っている11項目のうち、0より下にあるのは長座体前屈・開眼片足立ちだけです。

長座体前屈は、小中高生では標準偏差0.21個分、20〜64歳では標準偏差0.19個分、女子・女性のほうが高いという結果です。幅がいちばん大きいのは10歳で、標準偏差0.58個分でした。ただし全年齢でそうなるわけではなく、15歳・16歳・17歳では男子・男性のほうがわずかに高くなります(いちばん大きい区分でも標準偏差0.16個分)。

開眼片足立ちは、65〜79歳では標準偏差0.11個分、女子・女性のほうが高いという結果です。幅がいちばん大きいのは70〜74歳で、標準偏差0.14個分でした。

つまり、長座体前屈・開眼片足立ちは男女をまとめた平均と見くらべると、女性は自分の位置を低く、男性は高く見積もることになります。長座体前屈開眼片足立ちのページでは、年齢と運動の習慣べつの平均を載せています。

持久走・急歩は、このページでは扱いません

持久走・急歩は、男女で走る(歩く)距離が違います(男子・男性は1500m、女子・女性は1000m。新体力テスト実施要項)。条件が違うものを並べても、男女の差を見たことにはなりません。この項目の平均は持久走・急歩のページにあります。

年齢べつ・項目べつの男女差の一覧

行が年齢、列が測定項目です。数字は標準偏差の何個分かで、プラスなら男子・男性、マイナスなら女子・女性のほうが記録が高いことを表します。平均値そのものは年齢べつの一覧にあります。

小中高生(6〜19歳)

年齢握力上体起こし長座体前屈反復横とび20mシャトルラン立ち幅とび50m走ボール投げ
6歳+0.25+0.11-0.36+0.18+0.33+0.47+0.35+0.98
7歳+0.21+0.19-0.36+0.24+0.51+0.49+0.43+1.16
8歳+0.26+0.01-0.38+0.22+0.48+0.41+0.26+1.18
9歳+0.23+0.20-0.42+0.27+0.58+0.52+0.40+1.28
10歳+0.03+0.18-0.58+0.23+0.55+0.43+0.29+1.23
11歳-0.01+0.43-0.53+0.43+0.71+0.49+0.41+1.30
12歳+0.52+0.68-0.29+0.68+0.92+0.85+0.85+1.48
13歳+0.96+0.83-0.12+0.92+1.27+1.25+1.32+1.51
14歳+1.48+0.89-0.08+1.15+1.57+1.70+1.74+1.69
15歳+1.94+1.04+0.03+1.13+1.49+2.12+2.06+1.93
16歳+2.07+1.01+0.11+1.15+1.50+2.15+2.13+1.98
17歳+2.19+1.12+0.16+1.32+1.54+2.34+2.28+2.07
18歳+2.41+0.99-0.05+1.28+1.51+2.53+2.57+2.06
19歳+2.34+1.01-0.07+1.46+1.90+2.55+2.47+1.94

大人(20〜79歳)

年齢握力上体起こし長座体前屈反復横とび20mシャトルラン立ち幅とび開眼片足立ち10m障害物歩行6分間歩行
20〜24歳+2.81+1.31-0.07+1.25+1.61+2.48
25〜29歳+2.85+1.39-0.06+1.22+1.56+2.43
30〜34歳+2.86+1.45-0.01+1.31+1.48+2.44
35〜39歳+2.91+1.56-0.09+1.24+1.51+2.52
40〜44歳+2.86+1.44-0.18+1.11+1.53+2.31
45〜49歳+2.95+1.38-0.17+1.06+1.35+2.28
50〜54歳+3.03+1.29-0.33+0.95+1.19+2.31
55〜59歳+3.15+1.26-0.39+0.86+0.99+2.07
60〜64歳+3.07+1.20-0.44+0.86+1.07+1.92
65〜69歳+2.75+0.88-0.50-0.06+0.63+0.44
70〜74歳+2.76+0.80-0.48-0.14+0.65+0.45
75〜79歳+2.54+0.66-0.49-0.13+0.51+0.38

表が画面に収まらないときは、左右に動かすと続きの列が見られます(先頭の列は固定されます)。

—はその年齢で調査の対象になっていない項目です。50m走、10m障害物歩行、持久走・急歩は記録が小さいほど速いため、他の項目と向きをそろえてあります(プラスなら男子・男性のほうが速い)。

同じ条件で見くらべる

出典:「体力・運動能力調査」(スポーツ庁)令和6年度、2025年10月7日公表
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1421920_00012.htm(2026年9月12日に利用)

公表されている統計数値表から必要な区分を抽出し、当サイトで扱いやすい形へ整形しました。数値そのものは改変していません。標準偏差の何個分かという値は、当サイトが上記データから計算したもので、調査の公表値ではありません。