運動頻度で何が変わるか

スポーツ庁「体力・運動能力調査」令和6年度の公表データから

「ほとんど毎日」運動する人と、まったく運動しない人で、どれだけ差が出るのか

平均がどれだけ離れているかを、標準偏差の何個分かで測りました。単位の違う項目どうしを同じものさしで比べるための値で、1.0なら「ばらつき1つ分まるごと離れている」ことを意味します。

各年齢区分で計算し、その平均を出しています。50m走、10m障害物歩行、持久走・急歩のように記録が小さいほど良い項目は、向きをそろえてあります。この値は当サイトが公表データから計算したもので、調査の公表値ではありません。

小中高生(6〜19歳)

男子女子
1.25
1.04
1.07
0.82
0.92
0.79
0.89
0.73
0.83
0.73
0.73
0.70
0.59
0.34
0.47
0.35

棒の長さは0から始まっています。0は「その分け方で差がない」ことを意味するので、長さをそのまま比として読めます。

大人(20〜64歳)

男性女性
0.91
0.56
0.79
0.82
0.66
0.61
0.45
0.56
0.44
0.37
0.24
0.30

高齢期(65〜79歳)

65歳以上は、反復横とび・20mシャトルラン(または急歩)・立ち幅とびに代えて開眼片足立ち・10m障害物歩行・6分間歩行を測ります。測る項目が違うので、上の図とは分けています。

男性女性
0.76
0.62
0.72
0.68
0.57
0.60
0.43
0.50
0.41
0.46
0.22
0.25

少しだけ運動する人は、どのあたりにいるか

ここまでは「ほとんど毎日」と「しない」の両端だけを見てきました。調査は4区分で公表しているので、途中の区分がどこまで来ているかも出せます。「しない」を0、「ほとんど毎日」を100としたときの位置です。

「ときどき」の人がいるのは、小中高生(6〜19歳)で35〜57%、大人(20〜64歳)で55〜87%、高齢期(65〜79歳)で60〜85%のあたりです(項目によって違います)。両端の差の何割かは、そこまでで埋まっています。

小中高生(6〜19歳)の場合

測定項目 ときどき
週に1〜2日くらい
ときたま
月に1〜3日くらい
長座体前屈 57%
8〜122
36%
-5〜90
持久走・急歩 47%
-8〜94
25%
-10〜78
50m走 45%
15〜93
23%
-62〜58
上体起こし 44%
25〜103
22%
-25〜103
反復横とび 42%
-15〜138
22%
-37〜103
ボール投げ 41%
21〜90
15%
-14〜51
立ち幅とび 41%
22〜119
19%
-42〜58
握力 39%
-14〜89
15%
-125〜55
20mシャトルラン 35%
22〜159
17%
-8〜94

大人(20〜64歳)の場合

測定項目 ときどき
週1〜2日程度
ときたま
月1〜3日程度
立ち幅とび 87%
38〜147
44%
8〜116
反復横とび 77%
44〜117
37%
5〜85
上体起こし 69%
35〜89
33%
7〜58
長座体前屈 69%
27〜133
26%
-39〜108
20mシャトルラン 60%
44〜92
28%
6〜50
握力 58%
31〜158
20%
-18〜73
持久走・急歩 55%
5〜128
43%
-26〜78

高齢期(65〜79歳)の場合

測定項目 ときどき
週1〜2日程度
ときたま
月1〜3日程度
長座体前屈 85%
12〜97
66%
-32〜80
開眼片足立ち 85%
61〜97
66%
-14〜70
10m障害物歩行 78%
70〜85
68%
4〜88
上体起こし 75%
69〜77
31%
16〜63
6分間歩行 60%
55〜84
47%
-5〜60

上段が年齢区分・男女べつに出した割合の真ん中の値、下段がその幅です。この値は当サイトが公表データから計算したもので、調査の公表値ではありません。別々の人をくらべた数字で、運動を始めたらこうなるという意味ではありません。年齢をまたいで平均をひとつにまとめると区分ごとの年齢の構成が混ざるので、区分ごとに出してからまとめています。両端の差が標準偏差の0.2個分に満たない区分は、割合が意味を持たないので外しています。表が画面に収まらないときは、左右に動かすと続きの列が見られます(先頭の列は固定されます)。

その区分には、どれくらいの人がいるか

同じ表の標本数から、「ほとんど毎日」の人がその年齢・性別の標本の何%にあたるかを出しました。全員が測る握力の標本数で数えています。

いちばん少ないのは30〜34歳女性の8%、いちばん多いのは75〜79歳男性の38%です。年代によって、その区分の人数はまるで違います。

年齢区分 男性 女性
20〜24歳 26% 11%
25〜29歳 20% 11%
30〜34歳 16% 8%
35〜39歳 15% 9%
40〜44歳 16% 11%
45〜49歳 15% 9%
50〜54歳 16% 12%
55〜59歳 15% 18%
60〜64歳 22% 20%
65〜69歳 27% 27%
70〜74歳 37% 29%
75〜79歳 38% 32%

これは調査の標本の中での割合で、国全体の割合として公表されているものではありません。当サイトが公表データから計算したものです。年齢層によって区分の言い方が違う(週3日以上と週3〜4日以上)ので、小中高生と大人は同じ問いとして並べていません。割合が年代で上下する理由は、この調査の数字からは分かりません。表が画面に収まらないときは、左右に動かすと続きの列が見られます(先頭の列は固定されます)。

差があっても、二つに分かれるわけではありません

上の数字は、2つの区分が別々の集団だという意味ではありません。「しない」の人のうち「ほとんど毎日」の人の平均を超えるのは、小中高生で平均22.6%、大人(20〜64歳)で平均25.9%、高齢期(65〜79歳)で平均30.3%(全項目をならした割合)です。この見方を項目ごとに出したのが差の重なりです。

この軸は、大人と子どものどちらでより効くか

男子・男性で全項目の平均を取ると、小中高生が0.89、大人が0.69です。小中高生のほうが、この分け方で差が出ます。

差が最も大きい項目は、小中高生では持久走・急歩(1.25)、大人では20mシャトルラン(1.30)と、年齢層によって違います。

項目によって、効き方がまったく違います

大人でみると、差が最も大きいのは20mシャトルラン(標準偏差の1.30個分)、最も小さいのは握力(同0.24個分)です。その差はおよそ6倍あります。

つまり、握力が平均並みだからといって、運動の習慣が足りないということにはなりません。握力は、トレーニングの頻度よりも体格や年齢で決まる部分が大きい項目だ、というのがデータの示すところです。

続けている実感を数字で確かめたいなら、20mシャトルランや持久走・急歩のほうが、頻度の違いがはっきり出ます。

20mシャトルランは持久走・急歩との選択実施で、選んだ人だけが載っています。20mシャトルランのページにどれだけ選ばれなかったかを書いています。

持久走・急歩は20mシャトルランとの選択実施で、選んだ人だけが載っています。持久走・急歩のページにどれだけ選ばれなかったかを書いています。

実際の数字で見る(35〜39歳男性)

20mシャトルラン

運動・スポーツの実施状況平均(回)標準偏差標本数
ほとんど毎日(週に3日以上)76.6125.99153
ときどき(週に1〜2日くらい)61.6323.03331
ときたま(月に1〜3日くらい)49.7918.92248
しない42.8017.63216

握力

運動・スポーツの実施状況平均(kg)標準偏差標本数
ほとんど毎日(週に3日以上)47.357.39195
ときどき(週に1〜2日くらい)46.196.77439
ときたま(月に1〜3日くらい)45.407.43336
しない44.616.92295

表が画面に収まらないときは、左右に動かすと続きの列が見られます(先頭の列は固定されます)。

自分の記録で位置を調べる

出典:「体力・運動能力調査」(スポーツ庁)令和6年度、2025年10月7日公表
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_detail/1421920_00012.htm(2026年9月12日に利用)

公表されている統計数値表から必要な区分を抽出し、当サイトで扱いやすい形へ整形しました。数値そのものは改変していません。標準偏差の何個分かという値は、当サイトが上記データから計算したもので、調査の公表値ではありません。